印旛沼ポタリング日記

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2010年 04月 28日

イザベラ・バードの日本紀行

イザベラ・バード、イギリス人旅行家の彼女が単独日本列島の北半分を縦断したのは、明治維新の余韻がまだ漂う1878年(明治11年)です。
幕藩体制の名残で未だ整備されない悪路を、馬、牛を乗り継いで辿るその軌跡は、東京から始まり日光、新潟から山形、秋田を経て最後には北海道でアイヌ集落に至ります。その間に触れる近代日本草創期の姿、時には懐かしく、時には現代と重なる点の多さに、人間の本質や文化の普遍性に時間を越えた共感を感じつつ、誰もが内にもった日本、そして日本人のあり様が描写力豊かに描かれています。
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唯一人同行する日本人ガイド、イトーの時に従順で、時に頑なにマイペースな姿にもほほえましさを感じつつ、上下2冊1000ページに及ぶ大著ですが、あっという間に読み進んでしまいました。失われた日本、そして変わらない日本、どちらも真実の日本を探す心の旅、そんな小さな旅にいざわれる一冊です。

「イザベラ・バードの日本紀行」上下
講談社学術文庫
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by imba_potter | 2010-04-28 21:37 | 日々のよしなし事


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