厳しい報道が続く中、胸を打つ話です。
1万7千人の住民の内1万人が行方不明となっている宮城県南三陸町。防災センターの三階建ての赤い骨組みだけが残った映像が津波の激しさを物語っています。
その防災センターに勤務していた町危機管理課の遠藤未希さん。
迫りくる波を目の前にしながら、必死で防災無線で町民に避難を呼びかけ続けました。
幾度かの津波が通り過ぎた後にはその姿はなかったそうです。
同じくセンターで被災して偶々屋上の鉄柵に捕まって助かった町長は、海水に浸った防災服のまま気丈にも災害復旧の陣頭指揮をとっていました。
そのアナウンスで救われた人達の命の重さと引換えに行方不明となった未希さんの勇気ある行動に気高さを感ずると同時に、行方不明となっている人達の一刻も早い発見、救出を祈らざるを得ません。