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印旛沼ポタリング日記

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2012年 02月 22日

乗ることと書くこと(続)

闘病記の続きです。

一進一退を繰り返していた木曜日。
このまま坂道を下ってしまうのではないかとの一抹の不安が過ぎった。下り坂は嫌いではないが、今回は別との理性が働いた。そこで、勤め先で人事を担当している女性に、この辺りで良い内科の先生をしらないかと聞く事にした。(1年程前に今の職場に来てから、その必要がなかったのだ。)
女性曰く、A医院とB医院。(何れも名前は伏せる。)A医院は産業医をお願いしている先生の病院で、B医院は近くの病院だが、自分はB病院に行く事にしていると丁寧な答えであった。理由はと聞けば、空いているから!空いている → 〇〇(竹の群がって生えている場所)???些かの不安を抱えつつ、扉を押したのだった。
現れたのは、ほぼ同年代と見受ける穏やかな表情をした髭の似合う先生だった。イベントの時に偶に会う、定年を期に自転車に乗り始めて2年目、いつもは一人で走っているが今日は大勢で走ってみたくて来た、イベント参加は初めて、というとても好意を持てる参加者のタイプである。
しかし、柔和な表情とは裏腹に、どうしました?という言葉で始るインタビューで、知らぬ内に、前週の悪事の数々を白状させられてしまっていたのは見事というしかない。過去に政府使節団の随行医としてアフリカを回った時に経験した症状・・・。おいおい、アフリカかよ?いえ、帰りに立寄ったパリでの出来事でした。
ともあれここで、ひとつの容疑が確定したようだ。まずは1犯の容疑者の地位を確保したわけだ。
次に、のどを見ましょう、の一言で空けた口に懐中電灯を差し込まれて覗き込まれた。あ~、赤い場所がありますね。これで、更に1犯。堂々と2つの事件の被疑者の地位を確保したのだった。
じゃ、薬を出しときますから、という言葉に送られて頂いた1枚の紙と薬局で交換してもらったのが一抱えもありそうな薬の山。その重さに改めて、犯してしまった罪の深さを実感し、うなだれつつ職場にもどったのだった。
元から小心な自分は、動転の余りその一つ一つをどういう順番で、いつ飲んだらいいのかを殆ど理解しないままに、一向に減らない薬の山を見つめつつその後も一進一退を繰り返したのだった。

by imba_potter | 2012-02-22 20:12 | 日々のよしなし事


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