印旛沼ポタリング日記

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2012年 11月 02日

方丈記が人気

方丈記が人気だそうです。
“ゆく河のながれはたえずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつむすびて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、またかくのごとし。”受験を思い出しますね。
本編は浅見和彦氏による抄訳などで、自分のような門外漢にも読みやすく身近なものとして沢山の版が出されています。
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時は平氏の勃興から滅亡、源氏の政権の成立に至る時代。打ち続く戦乱に加えて、天候不順による飢饉や地震、大火、竜巻、野盗の横行など考えられる限りの厄災の続く中での人々の生きざまを赤裸々に描写する筆致は日本最初の災害文学と言われる所以です。しかし、本編を読む人はそれはある面を強調した見方であり、作品の主題は別のところにあるのではないかと思うことでしょう。
そんな疑問に見事に答えてくれるのが堀田善衛氏によるこの一冊です。これもまた一つの個人的解釈かもしれませんが、800年前の作者がとても身近な存在に感じられる読後感を味わうだけでも、自分は共感を覚えるものでした。しかし、保元平治の乱から源平の争乱の時代と戦後の混乱を重ねあわせた堀田氏が東日本大震災を知らずに逝った事は幸だったのでしょうか、どうだったのでしょうか。
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by imba_potter | 2012-11-02 23:01 | 日々のよしなし事


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