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印旛沼ポタリング日記

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2016年 01月 07日

冬のりんりんロードを走って駅うどんに出合う

南海上を低気圧が通過するそうで、冬空のなかどこに行こうという話になった時に新しいところがいいという連れ合いの希望で「りんりんロード」を走る事にしました。以前から計画には登っていたのですが、なかなかタイミングが合わずにいたので良い機会です。
出発が遅くなったので、藤沢休憩所を出発したのは12時前になってしまいました。
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自分にとってもりんりんロードは2年ぶり2回目です。左側の白いポストは国土交通省が測量機器の正確性を確認するための標識の様なものだと看板に書いてありました。サイクリングだけじゃなくていろいろなものがあるものです。
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小田城跡に着きました。南北朝からの歴史のある場所だそうで興味ありますが、帰りに寄る事にして先ずは道を急ぐことにしました。
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平日、しかも天気悪いときてますからほとんど人影はありません。
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北条というところからつくば道が筑波山神社に向かって伸びています。「つくば道」は昔の参道で、日本の道100選にも選ばれています。興味ありますが、寄っている時間がないのでこれも素通りです。(なぜか現在地の表示のない案内板です。)
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12時半、つくば休憩所に着きました。
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案内板、またしても現在地の表示がありません。連れ合いも同じことを考えていたらしく、首をかしげ合いました。
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藤沢休憩所から23キロ、真壁休憩所に着きました。
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もう1時を回っています。お腹が空いたのでどこか食べるところないかなと思い、子供さんを散歩させている若いお母さんに尋ねました。
“わたしも嫁にきたばかりなのであまり詳しくなくてすみません。”と言いながら、こちらのうどん屋さんを教えてくれました。こっちこそ、勝手に聞いたりしてすみません。
叔母さんが1人で切り盛りしているお店です。早速入りました。
うどん200円、天ぷらうどん330円。なかなか優しいお値段です。その他にも、タコ焼き、たい焼きなどもあります。天ぷらうどん2つと肉入りおにぎり120円をお願いしました。手作りと思われるかき揚げの入ったうどんが冷え切った体に嬉しいです。
一口すすって、?どこか懐かしい味?ひょっとして???と思いました。
うどん、おにぎり、そして〆にたい焼きまで頂いたところで尋ねました。
“もうこちらのお店は長いんですか?”
“そうですね、駅の頃からだと○○年になりますかね。”
“あっ、やっぱり!”
懐かしい味は駅のたちくいそば、うどんの味でした。しかし、今ではとっくに線路も廃止されてしまったりんりんロードにも駅ナカのたちくいうどん屋さんがあって繁盛していた時代があったのですね。そのあと暫く叔母さんと昔話に花を咲かせました。
“真壁もすっかりさびれてしまいました。今ではバスも電車もなくて陸の孤島と言われてるんですよ。夜に下妻や明野の方から来ると真壁が真っ暗なので悲しくなります。”と、寂しそうに語る叔母さんのあったかい口調につい引き込まれてしまいました。しかし、ゆっくりもしていられません。蔵の町真壁の見どころを聞いて、後ろ髪を惹かれながらお店を後にしました。
うどんの「たかはし」。
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真壁は「伝統的建造物保存地区」に指定されています。
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この様な家並みがポツポツト続いています。
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しかしうどん屋の叔母さんの話の通り、震災の爪痕はまだ深く残っていました。
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時代に取り残された様な街並み(失礼)、人影もまばらです。
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教えて頂いた村井酒造に寄る事にしました。
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案内板に寄れば、こちらの酒蔵は17世紀後半に創業し、滋賀県日野町を出身とする近江商人の記録上残る東日本最古のお店だそうです。石蔵と煙突は文化庁の登録有形文化財にも指定されているそうです。
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愛相の良い従業員のお姉さんと少しだけ世間話を楽しんで、自分はお薦めの生酒を1本、連れ合いは酒粕を買って帰路に着きました。
再び小田城跡です。こちらは12世紀に八田氏(のちに小田氏と改名)により作られ、その後結城氏、佐竹氏などと代が代わりつつ17世紀初めまで存続していた城の跡らしいです。それにしても、全くの平地に作られた平城がそれほどの長い間攻防に耐え抜いたというのは驚いたことでした。
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いまでも保存工事が続けられていて、保存状況は非常に良い様子でした。
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歴史好きの自分はこういうところにはずっといても飽きないのですが、寒空の下、連れ合いをあまり待たせるのもなんですのでもう少しいたい気持ちを抑えて帰路を急ぐことにしました。
“ゆっくり先に行ってるから。”の言葉を残して連れ合いはぴゅーっといなくなってしまいました。
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17時半帰宅。今日の1本で一息つきました。
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つくば水系の水を使っているそうですが、なかなか辛口で美味しかったです。
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走行距離47km

by imba_potter | 2016-01-07 10:49 | 自転車(ポタリング)


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