印旛沼ポタリング日記

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2016年 08月 05日

河瀨直美「あん」を見る

八ヶ岳合宿で頂いた某氏の奥さんの色鉛筆日記で、「あん」の事を知りました。河瀨直美監督の事は以前から知っていたので、どういう作品か興味を持ってDVDを借りてきてみました。
(写真は本文とは関係ありません。)
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世間の無理解と偏見の中、全否定されるような人生を生き抜いてきた徳江。あずきを煮るときにはあずきのこれまで歩んできた道のりを聞くという徳江。それとは別の時代性の中で社会になじみ切れないで生きている「店長さん」。二人の絡み合いの中から語るともなく滲み出される人生感。最後に、徳江が語る言葉。
“ねーぇ、店長さん。私たちはこの世を見るために、聴くために生まれてきた。だとすれば、何かになれなくても、私たちは、私たちには生きる意味があるのよ。”
齧り聞いた親鸞の教え、分からないながら幾度か聞いたサンチャゴ巡礼のミサの神父さんの語る言葉、いずれも人間というこの不可解な生き物の迷い込んでしまった迷路についての道を一生懸命諭してくれようとする言葉でした。しかし、この徳江の語る言葉で随分と分かり易く解説してもらったような、寂しくもすがすがしさの残る映画でした。
(樹木希林(徳江)の孫娘が演じる女子中学生に言わせる“その指どうしたの?”というありきたりの質問、仕様がなく答える徳江。そしてそれを母親に告げる中学生…、この配役と筋立てのの粗末さには鼻白む気味は隠せませんでした。)
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by imba_potter | 2016-08-05 23:29 | 日々のよしなし事


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