印旛沼ポタリング日記

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2009年 12月 29日

Book of the Year

余り読書量が多い方には入らないと思いますが、今年読んで気に入った本です。
①「幻の北海道殖民軌道を訪ねる」田沼健治著
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定年を間際に控えた化学会社のサラリーマンである著者が、かつて北海道の開拓のために敷設され、現在は廃線となっている殖民鉄道の軌道を、決して立派とはいえない自転車で訪ね歩く姿に、誰しもがそこはかとない郷愁を感ずるでしょう。文句なしに今年の一番にあげたい一冊です。
交通新聞社新書 ¥800

②「日本流」 松岡正剛著
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現代のレオナルド・ダヴィンチと自分が考えている松岡正剛氏による日本文化論。第1章日本が思う 歌を忘れたカナリヤ、第2章日本を語る 多様で一途な国 ・・・と続いて第7章日本は歌う 間と型から流れてくる に至る文脈の中で展開される日本とは何か、日本人とは、という著者の論理の多様性は難解でいて読むうちに自然と心に溶け込んできます。日本を、そして日本人としての自分を知るよすがとして頼りになる一冊です。
ちくま学芸文庫 ¥1,300

③「最後の忠臣蔵」 池宮彰一郎
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討入り凱旋の旅に際して、少し勉強をと思い手に取ったこの本。討入りからの引き揚げ途上、姿を消して83年の人生を全うした寺坂吉衛門のその後の人生、そしてそこに交差する瀬尾孫左衛門とおかる、夫々の抱えた人生の重さと討入りの史実を見事に描いた著者の筆の冴えを感ずる一冊です。再来年の封切りに向けて、ハリウッド版日本映画として撮影が始まったそうです。
角川文庫 ¥590
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by imba_potter | 2009-12-29 16:58 | 日々のよしなし事


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