今回の旅の目的のひとつ、それは長谷川等伯の旧跡を辿ることです。
本法寺は、それまで能登の一地方絵師であった等伯が中央画壇を目指し33歳で上洛、拠点としたお寺です。
有名な等伯の旅姿、妻子を伴って不退転の心で上洛した決意が偲ばれます。
決して大きなお寺ではないですが、しっとりと静かで、ほころび掛けた桜のつぼみに、心はいつか400年の昔に戻ります。
そして、次は大徳寺へ。本法寺から徒歩数分に位置するこのお寺は、上洛以来記録から姿を消す等伯が次に世に現れる三門の天井画、柱絵で知られます。
また、この三門は利休と秀吉との確執が切腹に繋がった因縁の場所でもあります。近くには、利休縁の場所もありながら、観光客の喧騒からも遠い静けさがとても素敵でした。
今宮神社につづく